江戸時代 太玄斎によって記された「暦便覧」という暦の解説書から。
太陽の高さが最も低くなり、昼の時間が1年で最も短くなる日。
太陽の力が一年で最も弱まり、翌日から再び強まっていく―
このことから冬至は、死から生へと移り変わる、太陽の再生と復活の日として、古代より神聖視されてきました。
また、一年の始まりの起点として捉えられていたとも言われています。
そんな冬至の意味を思い返していると、以前訪ねた金山巨石群のことが、ふと心に浮かびました。
金山巨石群
金山巨石群は、岐阜県下呂市金山町の山奥に点在する巨石群です。
- 岩谷岩陰遺跡巨石群
- 線刻石のある巨石群
- 東の山巨石群
これらを総称して「金山巨石群」と呼びます。
1976年に完成した岩谷ダムの、約300メートル下流に位置し、ダム建設に伴う発掘調査によって発見されました。
縄文時代にゆかりのある遺跡として知られていたものの、本格的な調査が行われたのは1997年と、比較的最近のことです。
ほんとただただ大きい!!
縄文時代の遺跡とはいえ、目の前に立つと、その巨石の大きさに圧倒されます。
自然に配置されたとは到底思えず、まして人の手が加わっていると考えると、想像は尽きません。
古地磁気学の研究からも、これらの巨石が移動や回転を伴って現在の位置にあることが示されているそうです。
世界各地に巨石は存在しますが、日本にもこのような場所があると思うと、ワクワクが止まりません。





正確な暦、金山太陽カレンダー
巨石というと古代の祭祀場であったのだろうかと想像してしまいますよね。
でもこの巨石は正確な暦を知るために配置されたものであり、いわば日本のストーンヘンジです。
イギリスのストーンヘンジは見晴らしの良い平原にあるのに対して、金山巨石群は山の斜面にあります。山の中での太陽観測!!っていうそれも驚きですよね。
縄文時代の人々が、どのように光を見つめ、季節を感じ取っていたのか。
当時と同じ視点で、太陽の動きを体験してみたい!!そんな気持ちになります。


古代のロマンに触れることができるパワースポット
私はなんの知識もないまま訪れてしまいましたが、後から調べると光のツアーが開催されていることを知りました。
冬至・夏至・春分・秋分の頃に太陽観測ができたら、きっと特別な体験になるでしょう。
専門家の案内のもとで話を伺いながら巡れば、理解も感動も、何倍にも膨らむはずです。
もちろんただ巨石を見るだけでも、とてつもないエネルギーをもらったような感覚にもなります。
古代のロマンにも触れることができ、パワースポットとも呼べる金山巨石群はお勧めの場所です。
金山巨石群については、『金山巨石群の奇跡』(和器出版)という書籍も刊行されています。
興味のある方は、ぜひ手に取ってみてください。理解がぐっと深まると思います。
終わりに
金山巨石群は、単なる観光地ではなく、
古代と現代、自然と人間をつなぐ特別な場所です。
また、郡上市和良町にある戸隠神社にも、巨石が祀られています。
巨石に惹かれる方は、そちらにも足を伸ばしてみるのも良いかもしれません。
日南の限りを行き、
日の短き極みに至るとき、
太陽は再び歩みを変える。
金山の巨石群は、その瞬間を、はるか昔から見つめ続けてきたのかもしれません。
