とろみ調整食品とは、嚥下障害がある場合や高齢者など、誤嚥防止のために液体にとろみをつける商品をいいます。
液体は流動性が高いため飲み込むタイミングがずれると誤嚥しやすくなります。そこで液体にとろみをつけて嚥下の前や最中の誤嚥を防ぐために用いるのです。
加熱をしなくても混ぜることで簡単にとろみをつけることができ、時間が経ってもとろみが保たれるように成分調整されていることが特徴です。
お料理にとろみをつける片栗粉はご存知の方が多いですよね。澱粉を主成分としていますが時間が経ってしまうと固まってしまいます。しかしとろみ調整食品は調整されているため固まらないというわけです。
現在最も多く使用されているとろみ調整食品はキサンタンガム系と呼ばれるものです。
炭酸飲料と嚥下に関する研究は海外で多く研究されており、炭酸飲料が嚥下に良い効果を与えることも報告されています。
しかしながら炭酸飲料が好きであるから嚥下に良い効果があったのかどうかはわかっていません。
炭酸飲料が好きか嫌いかは好みが分かれるところですが、炭酸飲料が好きな方にとっては嚥下の問題により飲めなくなってしまうことは非常に残念ですよね。
今回はにっこり研究室で「つるりんこしゅわしゅわ」という商品を試してみましたので紹介します。
この商品はメーカーに問い合わせたところ、同メーカーのとろみ調整食品と比較してよりとろみがつくように、成分配合を変えているため水やお茶ではなく炭酸がおすすめとの回答でした。
嚥下に問題がない人はなかなか飲む機会がないと思いますが、一度試してみることもいいのではないでしょうか?
そうなんです。味の変化は全くなく、日常飲んでいる大好きな炭酸飲料にとろみがついているだけですので美味しいのです。
とろみのあるゼリー感覚で、かつ炭酸のシュワシュワした感じもちゃんと残っているのでとっても美味しいのです。
※商品使用説明には350mlにスティック1本と記載がありますが今回は500mlペットボトルで行っています。
炭酸飲料には味の種類や炭酸の程度も様々あります。商品によって多少とろみの出来上がり状態は変化するかもしれません。
ペットボトルに入れてフルだけで簡単に出来上がるのは嬉しいですよね。
⚫︎炭酸のキャップをあけて顆粒を素早く投入し、蓋をすぐ閉めシャカシャカ一生懸命振りましょう。ゆっくりしているとダマができる原因になります。30秒を真剣に振ると疲れます。
⚫︎必ずキャップはしっかり閉めましょう!しっかり閉めないと吹き出して大惨事になります。(にっこり研究室は大惨事になりました!)
⚫︎一度とろみをつけた後再度顆粒を投入しない。(ダマができてしっかり混ざりません。)
⚫︎ペットボトル1本に顆粒を1スティック以上入れたい場合は1本にまとめてから入れましょう。
⚫︎作ってから冷蔵庫で3時間以上置くことがおすすめです。にっこり研究室では冷蔵庫で一晩おきました。
⚫︎完成後蓋を開ける時はゆっくりと。
※炭酸飲料はほとんどが500mlで販売されていますので、スティック投入前にペットボトルの内容量を減らすと溢れ出ることはないと思います。
ポイントはよく振ること!!