そんなこと知ってる!という人も多いでしょう。
でも意外と、本当の意味で“歯の重要性”を実感している人は少ないのかもしれません。
今日は「縄文展」を訪れたときの話を少し。(京都文化博物館2025.10.4~11.30まで開催)
今まさに“縄文”という言葉があちこちで聞かれるこのタイミングでの開催。
行かないわけにはいきません。
しかもうれしいことに、会場内は撮影OK!
これはテンションが上がります。
みんな大好きな遮光器土偶が、あの独特の存在感のまま目の前にいるのです。
古史古伝や遺跡好きにはたまらない時間でした。
心に残った5つの展示
- 遮光器土偶
- 国宝 合掌土偶
- 国宝 縄文の女神
- 重要文化財 しゃがむ土偶
- 縄文人骨





縄文人の歯に刻まれた暮らし
特に印象的だったのが、縄文人の顎骨。その歯には、はっきりと虫歯の痕が残っていました。
歯は日々すり減り、虫歯もでき、時には欠けたのでしょうね。1万年前の人たちも、現代と同じように食物を咀嚼しながら
命をつないでいたのだろうなと。遮光器土偶が「祈りの造形」なら、縄文人の歯は「生きた証」そのもの。
縄文の展示を見ながら、改めて思いました。
“歯は生きる道具”であり、“時を超えて残る記録”でもある。
1万年前の彼らに恥じないように、今日もきちんと歯を磨き、治療を行いそしてにっこりできるようにしなければいけないですね。
最後に
縄文の人たちの暮らし方は、実は私たちがいま、改めてふりかえらなければいけない価値観の原点かもしれません。
歯も、道具も、自然もすべてを大切にするその感性を、もう一度見つめ直すきっかけを与えてくれました。
そんな心に残る文面を引用させていただきます。
引用:世界遺産縄文 世界に誇れる東北の縄文文化 縄文人・祖先からの伝言(巻頭言 岡村道雄先生)
『縄文文化の価値・固有性は、自然と共生して自然の特性を知り、自然の恵みを十分に得て、貯蔵、乾燥、塩蔵、発酵などによって加工・保存もして利用した点である。特に東北では豊かな風土・自然と共に生きてきた経験・歴史によって東北にふさわしい文化を育んできた。その歴史は、一元的な発展や発達史ではない、いわゆる先進国の文明・歴史とは異なるアナザーストーリーである。また物を大切に使い、リペア、リメイク・リユースして、ゴミの少ないエコな生活を進めてきた。サステナブルでエコを目指した江戸文化に似た生活文化が、一万年以上続き、日本文化の基層として今日まで伝えられてきた。かたや火山・津波など災害を避けて適切な距離を保ち、自然と人々の相互扶助、自然をリスペクトして「お陰様」「ごちそう様」「もったいない」精神を今日まで継承してきた。』

