途絶えた伝統を繋ぎ直す〜マルト醤油滞在記

田原本(たわらもと)という地名をご存知ですか?
奈良県三輪山の麓に位置し、米や小麦の生産が盛んな町です。秋には一面が黄金色の絨毯のように輝く、美しい風景が広がります。

今回は、そんな田原本にある マルト醤油 さんに滞在し、心に残ったことを2つご紹介したいと思います。

18代目当主の話が興味深い

70年間途絶えていた醤油造りを復活させたのは、先代の想いを大切に受け継いだ 18代目当主 であり、お孫さんにあたる方です。

この当主のお話を 直接伺う機会が2回 ありました。
1回目は宿泊当日、2回目は翌朝の早朝。どちらも非常に興味深い内容でした。

初めてのお話では、

  • 醤油が田原本という土地でどのように作られてきたのか
  • 醤油蔵の構造と醤油造りの過程
  • 70年もの空白を経て、どうやって昔の醤油を復活させることができたのか

といったテーマが語られました。

驚いたのは、 お話の構成が実に魅力的 で、見学者達の興味は自然と惹きつけられるということ。
また、 わかりやすく、時折質問を交えながら、小さなお子さんでも理解しやすいように工夫されていました。
最後には 醤油絞りのちょこっと体験 もさせていただき、学ぶだけでなく実際に触れることができるのも楽しいポイントでした。その絞ったお醤油でいただく葛餅の美味しいこと!!

翌朝のお話は、さらに特別なものでした。
当主が案内してくださったのは、近くの 村屋坐弥冨都比売神社(大神神社の別宮) への 朝参り
その道中、もちろんお話は様々続きます。

  • この土地の歴史
  • 村屋坐弥冨都比売神社の歴史など
  • 三輪山を照らす朝日の見学など

とにかく、 当主の話の引き出しの多さ には圧倒されます。

参加者の興味に関しても様々答えていただけます。


醤油造りだけでなく、土地の歴史や文化、信仰についても深く知ることができる、まさに 「必聴の価値あり」 のお話でした。

ちなみに当主のお話は、宿泊された方にはみなさんに行っているそうですよ。

どこか懐かしく感じる風景が、今もそのまま残っている。

その風景に出会うと、「次の世代にこのまま残していきたい」と強く思わずにはいられません。

醤油蔵に宿泊できるというだけでも価値のある体験ですが、宿から眺める風景がまた格別です。

どこか懐かしく、心が癒される景色が広がっています。

宿に残る 古い調度品 も、若い世代にとっては新鮮で貴重なものかもしれません。例えば、 火鉢を机として使う という、昔ながらの暮らしの工夫がそこにあります。

さらに、宿を出て村屋坐弥冨都比売神社へと足を運べば、 木々の間から差し込む木漏れ日、鳥たちのさえずりが迎えてくれます。目の前に広がる 雄大な三輪山、その麓に点在する 古墳

高い建物がないこの土地は、まさに 「まほろば」。まるで 桃源郷 のような世界が、今も静かに息づいています。

ぜひ、機会があればこの風景を眺めてみてくださいね。

宿泊+体験ができるマルト醤油さん

ただ泊まるだけでなく、醤油造りの魅力を知り、体験 できるマルト醤油さん。
興味のある方は、ぜひ一度訪れてみてください。

もちろん、 醤油をふんだんに使った趣向を凝らしたディナー も最高でした。
料理一つひとつに、醤油の奥深い味わいが活かされていて、忘れられない食体験に。

そして、お土産に購入した 生醤油 は、今ではすっかり 管理人のお気に入り
毎日の食卓で、その豊かな風味を楽しんでいます。